2006年05月29日

[東京都現代美術館]カルティエ現代美術財団コレクション展

 寝不足の悪コンディションの中鑑賞してきた。
 最初は「カルティエって宝石だか化粧品だかの会社でしょ?縁無さそう。」と思いこんでて行く気にならなかったが、作品はカルティエとは直接関係は無いという事だったので予定変更。
 全体の印象は千葉市美術館で行われていた「スイス現代美術展リアルワールド」の規模を大きくした感じだった。しかしこちらにはリアルワールド展で言うスイスに当たる括りが無かったため作品の幅が広く、興味を惹かれる物とそうでないものの落差が大きく、寝不足でへたれた頭にはやや負担が大きかった。

 気に入った作家と作品について箇条書きする。

ヴィヤ・ツェルミンシュ
イメージを記憶に固定するXIII
同じ石が二つ並んでいる。自然物なのに同じ物が存在する事に覚える不安。

ロン・ミュエク
イン・ベッド
チラシにも写真が載っている作品。でかくてリアルでどこか不自然。布団の膨らみは膝じゃない何かを内包している気がする。かつてガリバーがテーマのATPが有ったと記憶しているが、これくらいガリバーがリアルに作ってあったら凄い。

トニー・アウスラー
ミラーメイズ 死んだ目が生きている
球体に投影される生身の目。昔こんなのを見たことある気がする。小学生くらいの女の子が「怖い」と言っていたけど無理もない。

デニス・オッペンハイム
テーブルピース
30mは有ろうかというテーブルを挟んで人形が「White」「Black」とリズムを変えながら叫びあう。同じテーブルについてはいるものの、お互い相手の主張は聞かずに一方的に主張し合うだけ。お互いの主張が入れ替わる瞬間があったりもするが、どこまで行ってもコミュニケーションは不成立のまま。

アドリアナ・ヴァレション
赤むけのタイル&ラパの美人。
グロ系。日常の中に潜む壁一枚隔てたところにある理解不能な恐怖。こういうの好きだ。
白いサウナ
上の2作を見た後に改めてみると解釈がグルッと変わった。

ウィリアム・ケントリッジ
ステレオスコープ
PC/SS/PS用ゲームのDark Seedを彷彿とさせるアニメーション。

川内倫子
cui cui
家族の写真(270枚くらい)がスライドとして表示される。作者は72年生まれとのことで僕より6つ上なので同世代と言う事もあってか、そこに写しだされる家族の写真が僕自身の記憶の中にあるものと近くてどこか見覚えがあるの。家の中の写真に至っては臭いまでが頭の中に浮かび上がった。

 以上、カルティエ〜展の感想でした。カタログは要らないかな、と思って買ってこなかったが、こうして回想してみるとやっぱり欲しい気もする。もうちょい安ければ良かったのだが。

 常設展も見ては来たのだがそれほどピンと来なかった。靉嘔の作品があったのは嬉しかった。

 併設されているレストランに初めて入ってみた。店員がちょこちょこ歩き回っていてやや落ち着かない気もするが、その分水がなくなればすぐに補充してくれるのはありがたい。
 

投稿者 鷺山幸多 : 2006年05月29日 21:48 | トラックバック
コメント

あ カルティエ展ってあのカルティエじゃないんだ
駅のホームに貼ってあって 興味ないな〜っていつも眺めてました。
川内倫子好きなので行ってみようかな
cuicui は 写真集を見てえらく感動したので
スライドで見てみたいです。
現代ってことは 清澄白河?
行きにくいですよね 、あの場所。足が重くなるなぁ

Posted by: クサマリ : 2006年06月18日 22:10

どもども。
僕も「カルティエ?縁無いな」と思ってて行くつもりなかったんですが、カルティエが資金を出している美術館の日本出張展であって、作品そのものはカルティエの商品との関連は無いと知り慌てて行ってきた次第です。

川内倫子さん好きなんですね!cui cuiのスライドは大画面による臨場感に加えて、自己主張の少ない背景音楽と相まって沁みること数割増です。自信を持ってお薦めします。なので清澄白河の不便さは見逃してやってくださいな。天気が良ければ、弁当でも持参して隣接する公園で食べたりするのも良さげですよ。

余談ですが、先のsalyu東京公演チケットの発売日には丁度ここにいて、タッチの差で横浜公園を取れずに地団駄を踏んで悔しがった跡が今でも残っているとかいないとか。


Posted by: 鷺山幸多 : 2006年06月19日 20:50
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