渡辺さんがせっかく「こういう動きはとても好感が持てます。」と好意的に捉えているところに水を差すのは気が引けますが、偶には正しいトラバをしてみたくなったので突っ込みます。なーに、喧嘩とネカマはネットの華と昔から言いますからね。いや、別に喧嘩でもネカマでもないわけですが。
さて、ホワイトバンド。目茶売れてる見たいですけど、金払ってこんな物つけるなんて馬鹿らしいですよ。公式HPのFAQにもこう書かれています。
"ホワイトバンドは、これを身につけて「貧困をなくそう!」という思いを表す シンボルです。「白いバンド」であればよいので、いろんなものがあり得ま す。"
ふむふむ、別に商売に付合ってやる必要な無いと言うわけですね。凧糸でもなんでも、とりあえず巻いときゃそれで良いって事でしょ?大切なのは、貧困問題に対して高い問題意識を持ち、解決のために行動するという事ですよね。利益はNGOの活動資金になる?そうかも。でも、またFAQより引用します。
"このキャンペーンのゴール(目的)は、寄付を募ることでなく、啓発活動だ けでもなく、啓発活動の結果として「貧困をなくす政策をみんなで選択す る」ことです。 募金ももちろんとても大切です。でも世界の「とてつもない貧困」は、もはや 募金だけではもうどうにもならないところまできています。根本的なことを 解決しない限り、地球上の貧困は決してなくなりません。根本的なこと、そ れが、政策の転換です。"
ははぁ、募金だけではどうにもならないそうです。それに同じ募金をするのであれば、こんな間接的な形ではなくて、自分が支持する団体に直接募金する方がよっぽど筋です。Wバンド公式HPのhttp://www.hottokenai.jp/who/index.htmlにもかなりの数の団体がのっていますので、参考にしても良いでしょう。
まるで貧困問題なんて知らない、と言う人がファッションでWバンドを身につけた結果としてNGO団体が太って目減りした残りの幾らかが貧困対策資金になるとすれば無意味ではありませんが、本当に貧困問題の解決を願う人であれば、こんな不可解な活動の尻馬に乗らずに、自分にできるよりよい行動は何かと考え、実行に移す事こそが大切なのではないでしょうか?
ちょっと話が逸れますが、アフリカ救済を謳った音楽イベントのLive 8も似たような側面があるので少々触れておきます。
大雑把に主張をまとめると「アフリカを救済するために債務を帳消しにしろ」と言うイベントでしたが、それを声高に叫んだのはイギリスです。しかしG7各国のアフリカに対するODA債権残高の割合は、日本が44%、仏25%、独15%、米11%と言った具合に続き、それでイギリスはと言えばほぼ0%。自分は痛くも痒くもないわけです。実に都合の良い話ですね。
更に言えば、アフリカが豊かになれない原因の大きな部分に民族紛争という要素が有り、それはアフリカに沢山の武器が流入することで一層煽り立てられています。債権放棄がなされれば、また武器が売れるようになるでしょう。武器を必要とする構造が変わりませんから。おっと、イギリスは武器輸出国でしたね。一石二鳥。いや、それ以上です。そもそも、民族紛争は列強諸国によるアフリカ分割統治の後遺症なのですから、面の皮の厚いことには呆れるほかありません。
ごちゃごちゃと勢いにまかせて書いてきましたけれど、美しいお題目の裏には汚い現実が隠れていることが多々あるので、簡単に感化されないようにして、ちょっと立ち止まって考えてみましょうよ、と言うことで終わり。